10月15日からインフルエンザワクチン接種を開始します

3回目のワクチン接種(その2)

3回目のワクチン接種の効果

去る1月22日に、当院でも一部スタッフを中心に3回目のワクチン接種を行いました。2回目と同様のファイザー社製ワクチンです。

3回目ワクチンの副反応

自分自身の副反応として、、、

個人的な副反応

  • 針を刺した部位の痛みが、2回目より痛い
  • 翌日は、全身倦怠感が強く、だるさが強い
  • 3日目は症状も改善して比較的元気!4日目には全快の状況

結構、副反応の出現の仕方には個人差があります。3回ともファイザーなので、限られた条件下での感想になりますが、、、、2回目よりすこししんどかったなーという印象です。

抗体価が12倍に!

こう表現すると、「すごい!3回目ワクチンを打つとすごく抗体価があがるんだ。」と、思われますが、、、もともとの抗体価が低下しすぎているというのが問題だと思います。

抗体価について

抗体価を測定することにより、ある程度の現在の自分自身の免疫の状態を知ることができます。上のグラフを参考にしていただきますと、実際にワクチン接種で抗体価が上昇し、2回目接種後と同様かそれ以上の抗体価の獲得が期待できます。

抗体価の推移について

当院での抗体価検査をされている方々の抗体価の推移をみますと、6ヶ月ぐらい経ちますと時間の経過とともに抗体価が1/10以下に減少しています。

3回目のワクチンの評価できるところ

  • 接種後、1週間で抗体価が急反発!
  • 以前の抗体価よりも上昇する可能性も!
  • どれぐらい抗体価があれば、オミクロン株を防ぐことができるのか、まだわからない?
[st-kaiwa1]

接種後、半年で抗体価が約1/12まで減少するワクチンですので、今後も違う種類の株が出現した場合は、その都度、ワクチン接種をすることが必要になりそうですね。

[/st-kaiwa1]

発熱外来でのワクチン接種後の感染の経過も見ていますが、昨年11月ぐらいにワクチン接種を終了した若い世代でも、今回のオミクロン株に感染していますので、抗体価が高いからといって感染をしないというわけではないと思います。

ワクチンの供給予定数

大阪市からの通達によりますと、今回のワクチンの供給については、「うすく広く」ワクチンを配布するということで、当院に割り振られるワクチンの量も1回目、2回目と比較して極端に減少しています。

1月17日〜2月21日204回分
2月28日〜3月14日108回分
[st-kaiwa1]

ワクチンの供給量が少ないため、今回のような感染爆発時の早急な対応ができなく、ご迷惑をおかけします。

[/st-kaiwa1]

発熱外来の現状はこちら

[st-postgroup id=”9686″ rank=”0″ type=”” slide=”off” slides_to_show=”3,3,2″ slide_date=”on” slide_more=”ReadMore” slide_center=”off” fullsize_type=””]

ワクチン接種を急がれる方は、大規模接種会場へ

大規模接種会場では、モデルナ社製のワクチンが多いですが、十分に効果が期待できますので、ワクチン接種を急がれる方は、接種会場を利用していただければと思います。

当院では、高齢の方で定期的に経過を見ており、病状が把握できる方から順番にお声がけをしてワクチン接種を行っています。

[st-kaiwa1]

ワクチンの供給量が限られているため、以前のようにネット予約などでの対応は困難な状況です。

[/st-kaiwa1]

モデルナ社製のワクチン接種は行わないのか?

条件がちょっと厳しかった

  • モデルナ社製ワクチンの接種には100人/週以上の接種が必要
  • オミクロン株の流行の広がりが早いため、感染者数の増加でマンパワー的に困難
[st-kaiwa1]

通常の診療と発熱外来を行っていますので、さらに多くの方のワクチン接種を両立するのは困難でしたので、供給量されるファイザー社製ワクチンで過不足なく接種を進めていきます

[/st-kaiwa1]

この記事を書いた人

奈良県立医科大学卒業
2001年 奈良県立医科大学 第2内科学教室
(現在、呼吸器・アレルギー・血液内科及び感染症センター)
2007年 岸和田盈進会病院(岸和田リハビリテーション病院)にて喀血の治療に携わる
2015年 医療法人 慈光会 中谷医院