コロナウィルスのワクチン接種は終了しました

特定健診

特定健診とは

40歳以上の人が対象となる、年に一度の定期健診です。

ポイント
  • 1年に一度、無料で受けることのできる健康診断
  • 生活習慣病を中心とした項目のチェック
院長

会社で、健康診断を受けられている方は、関係ないかな〜って思いますが、、、、

どんな病気がわかるの?

数値だけの判断で、下の表の様な病気がすぐ分かりますが、それ以外に表面に出ていない病気の傾向を見ることもできますので、結果説明の時にさらに必要な検査などがあれば説明をさせて頂きます。

特定検診で検出される病気の例
  • 脂質異常症
  • 糖尿病
  • 肝機能障害
  • 腎機能障害
  • 高尿酸血症
  • 貧血
  • 心電図異常

検査項目について

血圧、身長、体重、腹囲

簡単な検査ですが、非常に重要な検査でもあります。年に一度はチェックして、自分の状態を確認することは非常に重要と思います。

血圧

血圧は、2回計測することになっています。両方とも記録をする形になりますが、あまりに高い場合は診察がすぐに必要になる場合もあります。

脂質の異常

検査項目
  • 中性脂肪
  • LDLコレステロール
  • HDLコレステロール
院長

若い人の健康診断でも、結構LDLコレステロールの高い方がおられます。年齢が高くなってきますと血管への影響が大きくなるので、50歳以上の方は積極的に下げる努力が必要でしょう。

肝機能

検査項目
  • AST
  • ALT
  • γGTP
院長

最近の問題は、脂肪肝に伴う肝機能障害です。なかなか、在宅勤務などの影響もあり、運動量が減ってしまい、その影響で肝機能障害を指摘される方が増えています。

腎機能

検査項目
  • クレアチニン
  • eGFR
院長

腎機能は、年齢とともに徐々に低下していきますが、あまり自覚症状が伴わないので定期的なチェックが必要です。

尿酸値

尿酸値が高いと、痛風発作の原因となるとともに、腎機能にも悪影響を及ぼします。

院長

お酒を飲まないのに尿酸値が高くなる方が多くなっている印象です。
プリン体の最終産物なので、プリン体を多く含む食べ物を食べていると数値が上昇します。
基本、お酒以外にも、お菓子・アイスクリームなどの甘い物の摂取も尿酸を上げる原因になります。

糖尿病

検査項目
  • 血糖
  • HbA1c
院長

糖尿病も、初期では全く症状のない病気で、血液検査をしないと診断がつかない病気でもあります。

尿検査

検査項目
  • 尿蛋白
  • 尿糖
  • 尿潜血
院長

尿蛋白、尿糖だけでなく、尿潜血などのチェックも行います。
男性の尿潜血反応であったり、尿蛋白の陽性などは注意が必要です。
尿糖に関しては一緒に糖尿のチェックもしていますので、そちらを参考にします。

貧血の精査

診察にて、顔色や眼瞼結膜の状態から貧血であるかどうかのチェックを行います。そのなかで、貧血が疑われる場合は、採血の項目に貧血の項目を追加しております。

検査項目
  • 赤血球数
  • 血色素量
  • ヘマトクリット
院長

貧血のチェックは重要で、ここから内視鏡検査につながっていくことのよくあります。
一般の特定健診の項目には含まれず、オプション的な扱いになっていますが、当院では、積極的に精査を行っております。

心電図

聴診、診察で所見が認められますと心電図検査を追加します。

必要な準備

ポイント
  • 費用は無料です。
  • あらかじめ郵送されている特定健康診査受診券が必要
  • 本人確認のための健康保険証など
  • 検査前、10時間は食事をしないように!

予約

ネットで予約することにより、比較的スムーズに特定健診を受けることができます。

その他のおすすめの健診

正直なところ、特定健診はよくできた検査ですが、不足な部分も多々あります。以下の項目が特定健診にあったらいいなーって思うところではありますが、癌検診など代わりになる検診があるため、それで代用することができます。

大腸癌健診

便潜血検査による大腸癌健診を受けることができます。特定健診を受けるときにお声がけをいただければと思います。

胃ガン検診

大阪市の胃内視鏡検査による胃癌検診を行っています。

胸部レントゲン

胸部レントゲンは通常の健康診断、または、診察のなかで行っています。

院長

当院では、肺がん検診は行っていませんので、胸部レントゲン撮影は、通常の診察の中で行っています。

健康診断は受けた後が重要です。

特定健診に限らず、健康診断で異常が見つかった場合は、必ず医療機関を受診しましょう

院長

健康診断を受ける目的は、異常を早期に発見して、早期の治療につなげていくのが目的です。自覚症状がないからといって、受けたままにせず、異常の程度によっては、きちんと医療機関を受診することも重要です

この記事を書いた人

奈良県立医科大学卒業
2001年 奈良県立医科大学 第2内科学教室
(現在、呼吸器・アレルギー・血液内科及び感染症センター)
2007年 岸和田盈進会病院(岸和田リハビリテーション病院)にて喀血の治療に携わる
2015年 医療法人 慈光会 中谷医院