コロナウィルス感染症の診断まで
発熱外来を受診
基本的に、コロナウィルス感染症を疑われる場合、まずは当院の発熱外来へご連絡をいただきます。これは、一般外来の患者様と無用な接触を避けるために、診察時間外に行っている外来です。事前に電話をいただきますと、後ほど外来の終了する頃にご連絡をして、受診をしていただく形となります。
発熱外来も診察できる人数に限りがありますので、あらかじめご了承ください
通常の診察時間内での対応について
発熱、頭痛、咽頭痛、下痢、嘔吐などの感染の徴候がみられる患者様はできましたら、診察時間が始まりましたらお電話をいただければとお思います。
Q&A
診察時間内に感冒症状や消化器症状(下痢、嘔吐)などの方も来院されることもありますか?
もちろん、コロナウィルス感染症と思わずに、風邪症状、感染性腸炎症状で受診される方もおられます。
感染症の場合はどのように対応を?
院内で診察までの間、隔離をおこないまして、そのほかの患者さんと接しないようにしています。
空気清浄機
新しく導入しました衝立型の空気清浄機の吸気するほうのタイプの前の椅子でカーテン隔離をする形でお待ちいただいています。
下痢症状だから、コロナではないでしょ?
下痢や嘔吐の症状がある方でもコロナウィルス感染症の方もおられます。症状は多様ですので、消化器症状だからコロナウィルス感染症ではないとは言えないと思います。
[st-kaiwa1]あとは、診察後に採血、PCR検査など症状に応じて必要な検査を行ってまいりますが、すでに院内のPCR検査がいっぱいである場合などもありますので、「すぐに結果を!」
というご期待には添えないこともありますから、あらかじめご了承ください。
検査の方法は3通り
3通りの検査
- 院内のPCR検査
- 検査会社のPCR検査
- 抗原検査
院内のPCR検査
昨年の6月ぐらいでしたか、当院に導入をおこないまして、現在まで482件のPCR検査を院内で実施しております。
[st-kaiwa1]検査自体は4件ずつおこなうことができるのですが、検査時間が2〜3時間ほどかかりますので、1日に検査できる回数に限りがあります。その場合は、院外の検査会社にお願いをしまして、全体の回数をできるだけ維持できるように頑張っています。ただ、最近はマンパワーの方が不足しておりまして、検査回数を制限している場合もあります。
いろんなページで紹介をしております、島津製作所のPCR検査の機械です。
今回はもう少しくわしく説明してみましょう
抗原キットの場合
インフルエンザなどの簡易の抗原キットだと、
こんな感じて、コントロールの(C)のところの線と、インフルエンザですから、AもしくはBのところに赤いラインでて、陽性かどうかを判断しますが、、、PCR検査機器は、そもそも遺伝子を増幅させて、判定を行うため、通常と違った形でデータがプリントアウトされます。
PCR検査の場合
今回の島津製作所のPCRの検査では、上の図のようなデータがレポートと上がってきまして、毎回このデータの判定を行って、陰性陽性の判断を行っています。
[st-kaiwa1]それぞれのデータには陽性の場合の特徴がありまして、そのデータを読み解いていきます。因みに上のグラフは陰性になります。
判断に窮する場合、、、、、
その場合は、時間をおいてから、再度検査を行うなどの対応を行っております。感染をしていますと、ウィルス量が徐々に増えてきますので、最初が陰性でも、後に陽性になっていくこともあります。
検査会社のPCR検査
当院では、院内のPCR検査がいっぱいの場合は、院外の検査会社(日本臨床)で行っていただいています。
[st-kaiwa1]検査会社さんの結果は陽性・陰性で結果が返ってきますが、結果までに少なくとも1日はかかりますので、あらかじめご了承ください。
最近では、家族で発熱外来を受診される場合が多くなっているため、家族の中でお一人を院内のPCR検査、その他の方を院外のPCR検査という形で、分かれていただいて検査を受けていただく場合もあります。
家庭内でも陰性陽性が、、
以前からあることですが、同じ屋根の下で生活をしておりましても、家族内で、コロナウィルス感染症に感染をされる方とされない方がおられます。また、当初は感染していなくても、後々感染される方もおられます。いろいろなケースがありますので、症状がありましたら、検査をされることをおすすめします。
抗原検査キット
基本、当院ではPCR検査の方が、より正確であるため、PCR検査でできるだけ対応を行うようにしています。
唾液の採取が難しい場合
PCR検査は、唾液を用いた検査になりますが、高齢者の場合や小さい子供さんの場合、唾液を十分に採取できない場合がありますので、そういったときに、抗原キットを用いて感染の有無を確認します。
抗原キットで陰性だから陰性とは言えない
抗原キットで陽性の場合は、陽性で間違いはないのですが、陰性の場合は絶対に陰性であるとは限りません。その場合はPCR検査を追加しまして、さらに陰性であるか?の精査を行う必要があります。
抗原検査
発熱外来等では、必ず問診・診察などを行いますので、症状に応じて、PCR検査が必要な場合は、抗原検査で陰性の場合であってもPCR検査を追加で行うことがあります。
抗原キットは上記のような傾向がありますし、薬局などでも販売されていますので、当院では、PCR検査を行いまして、より正確に陽性、陰性の判断をおこなっています。しかしながら、PCR検査自体も、検査時期によって陰性陽性が分かれますので、2度の検査が必要になる場合もありますのであらかじめご了承ください。
みなし陽性者(疑似症患者)にについて
1月24日の厚生労働省の通達より、コロナウィルス感染症の検査を受けていなくても、医師の判断でみなし陽性者(疑似症患者)と診断することができるようになっています。
[st-kaiwa1]これは、大阪府のホームページからの引用になります。一番下の赤塗りにしているところが、擬似症患者と診断される場合の注意書きです。
実際の運用について
基本的に、PCR検査を自前でできますので、コロナウィルス感染症の診断はPCR検査の結果をもとに行っています。
PCR検査センターから紹介を受けた方は、そのまま感染者として報告をさせて頂いています。
[st-kaiwa1]件数としては、それほど多いわけではなく、PCR検査センターから来られた数名の方が対象になっています。
みなし陽性と診断できる場合でも、PCR検査にて最終判断を行っています。