8月13日から15日までお盆休みです。

6月の発熱外来

PCR検査数

6月は報道でもありますようにすこし、感染が落ち着いてきている印象です。PCR検査も6月初旬に比べる下旬の方が全体的に少なくなっており、陽性率も低下してるような印象でした。

コロナウィルス以外の感染症に注意が必要

発熱があるとどうしても通常の受診が困難ということで、当院の発熱外来に来られる方が多くおられます。5月に引きつづき、発熱の原因はコロナウィルスだけではないので、診察では、コロナウィルス感染症とは異なった感染症もしくはそれ以外の疾患に遭遇することが多くなります。

症状がひどくなる前に受診を

以下の様な理由で、受診を控えられる方もおられます。

  • 発熱外来を受診する時間がない→市販の解熱剤で経過を見ていく
  • コロナウィルス感染症と診断されると、仕事などに支障を来すので受診はしない
  • それほど症状が強くないため、自宅で経過観察
院長

コロナウィルス感染症の治療はラゲブリオなどを投与する場合を除き、対症療法が中心ですので、重症化しない限りは、解熱鎮痛剤の経過観察で十分に症状の改善していきます。現状のオミクロン株の場合はそれほど心配は要りません。

コロナウィルス以外の感染症の場合は早く診察をして、治療を開始することが非常に重要になってきます。

発熱などの症状があれば、早めの発熱外来へ

熱中症で発熱

今年も連日、酷暑が続いており、熱中症になる方も増えています。熱中症の多くは発熱を伴いますので、コロナウィルス感染症との鑑別をする必要も出てきます。

腎盂腎炎で発熱

この時期、発汗量が増えることによる尿量減少により、特に女性に尿路感染症、腎盂腎炎を起こされる方が多くなります。膀胱炎による発熱の頻度は多くないですが、もう少し進みますと腎盂腎炎などを起こしてきますので、発熱も必ず伴ってきます。

感染性腸炎で発熱

気温が上がってきますと、食べ物などが傷みやすくなり、外食などでも食中毒が発生したりと、腹痛、下痢、嘔吐などの症状を呈される方が多くなります。そういった場合も発熱を伴います。

コロナウィルス感染症でも下痢を主訴に来院される方もおられます。

発熱外来は、発熱全般に対応

コロナウィルス感染症のみの対応を発熱外来で行っているわけではなく、それ以外の感染症や疾患に対しても対応を行っていますので、必ず電話連絡をしていただいてからになりますが、発熱外来を積極的に利用していただければと思います。

この記事を書いた人

奈良県立医科大学卒業
2001年 奈良県立医科大学 第2内科学教室
(現在、呼吸器・アレルギー・血液内科及び感染症センター)
2007年 岸和田盈進会病院(岸和田リハビリテーション病院)にて喀血の治療に携わる
2015年 医療法人 慈光会 中谷医院