10月15日からインフルエンザワクチン接種を開始します

4月の発熱外来

季節が進むのは早いもので、もう4月が終わってしまいました。当院では、ずーっと発熱外来を通して新型コロナウィルスと向き合っていますが、インフルエンザと違いまして、季節性でないため、季節感なくコロナウィルスとの戦いが続いております。

PCR検査数の推移

  • 新規の感染者は減少傾向
  • 陽性率も日によってバラツキがあるが、総じて低下傾向
  • 発熱を主訴とする患者様は、以前と比較してもあまり変化を認めない

4月に入りまして、大阪も2月、3月の時よりも新規の感染者が減少傾向です。当院の発熱外来でも、コロナウィルスの陽性者数が減ってはきている印象ですが、まだまだ、発熱を主訴として検査を希望される方の高止まりの状態が続いています。

コロナウィルス感染症ではない感染症

コロナウィルスの感染が減少することで、必ずしも発熱を患者さんが減ってきている訳ではありません。もちろん、コロナウィルス感染症であれば原因がすぐに分かって理解もできるのですが、普通の細菌感染に伴う感染症の方も以前よりも増加しているため、注意深い診察と治療が必要になってきています。

コロナウィルスではない感染症による発熱!

ウィルス感染の場合、基本的には発熱・頭痛・咽頭痛などの症状に対しての対症療法になるのですが、それ以外の細菌などによる感染の場合は抗生剤の投与が必要になったり、それ以外の治療が必要になる場合があります。

感冒症状があって、市販の抗原検査などで陰性でも、コロナウィルス以外の感染症の可能性があります。

コロナウィルスじゃないから大丈夫ではなく、コロナウィルスじゃなかったら、なんの感染症だろう?と考えましょう。

オミクロン株の症状が変化している?

オミクロン株の流行が始まって、結構な時間が経ってきました。当初は発熱・咽頭痛が主症状だったのですが、最近は以下の症状のように、花粉症と同じような症状を示す場合も増えてきている印象です。

  • 頭痛
  • 鼻水・鼻づまり
  • 咽頭痛
  • 必ずしも発熱を伴わない

症状が軽いと、医療機関を受診されないことに

基本、症状が軽くて、あまりしんどくない場合は医院・クリニックに受診しないことも多いと思います。

3回目のワクチン接種は必要です。が、、、

3回目のワクチンを打っても感染はします

ワクチン接種後、すぐの感染であれば、まだ抗体価が高くなっていないから、タイミング悪く感染してしまったんだなーということになりますが、接種後2〜3週間後のタイミングで感染をされている方を見受けます。

抗体価が高くても感染します

当院では、ワクチン接種後の抗体価の測定を行っているのですが、3回目のワクチンを接種して抗体価が高い状態の人でも感染されている方がおられます。

接種後、時間が経つと効果が切れてしましいます。

皆さんもお気づきのことと思いますが、このワクチンの感染防御をしている期間は大変短い期間になっています。

院長

ウィルスが新しくなっているのに、以前と同じワクチンを打っていても、その効果が徐々に弱くなってくる。当たり前と言えば、当たり前です。

4回目のワクチン接種

報道などをみますと4回目のワクチン接種のことが話題にのぼっていますが、3回目ワクチン接種後にある一定数感染者が出ていることとワクチン接種による副反応の問題を考えますと、「う〜ん、どうなのかな?」という考えに至ります。

院長

ワクチン接種をしても、副反応がない方は、積極的な接種をおすすめします。

この記事を書いた人

奈良県立医科大学卒業
2001年 奈良県立医科大学 第2内科学教室
(現在、呼吸器・アレルギー・血液内科及び感染症センター)
2007年 岸和田盈進会病院(岸和田リハビリテーション病院)にて喀血の治療に携わる
2015年 医療法人 慈光会 中谷医院