新型コロナウイルスワクチン接種状況
65歳以上のかかりつけの患者様のワクチン接種を進めて参りましたが、7月31日の時点で、ほぼかかりつけの患者様への2回目の接種が終了しました。
接種が終了するまで
途中からワクチンの供給が減ってしまう(現在も減っている)状況下の中で、早期からワクチン接種に取り組むことにより、重症化しやすいといわれている高齢の方へ接種が完了したことは、今回の第5波の状況をみても、十分安心できるものになっているとおもいます。
これまでの接種人数の推移
7月12日以降は、ワクチンの供給量の低下とともに、2回目の接種の方のみへの対応になっています。
こうやって表にしてみますと、最大限の接種ができた期間はほぼ4週間と大変短い期間であったことがよく分かります。6月末にワクチンの供給が少なくなることを通達されてからは、実際に供給量がへり、それとともに接種される方の人数も減っていきました。
接種人数 | かかりつけの方(2回目も含む) | 電話とネット予約(2回目も含む) | |
5月24日〜5月29日 | 138 | 109 | 29 |
5月31日〜6月5日 | 150 | 99 | 51 |
6月7日〜6月12日 | 174 | 88 | 86 |
6月14日〜6月19日 | 258 | 164 | 94 |
6月21日〜6月26日 | 264 | 151 | 113 |
6月28日〜7月3日 | 246 | 133 | 113 |
7月5日〜7月10日 | 222 | 99 | 123 |
7月12日〜7月17日 | 114 | 68 | 46 |
7月19日〜7月24日 | 66 | 42 | 24 |
7月26日〜7月31日 | 132 | 60 | 72 |
6月末からのワクチンの供給量の推移
6月末以降、順調にワクチンの供給量が減ってきており、恐らくお盆前にほぼ無くなる公算となっていると思います。当院でも2回目の接種の方を優先して7月31日まで接種を進めてきまして、7月31日の時点で、ほぼ2回目の接種の方が終了して、ワクチン開始の時と同じ状況になりました。これからが仕切り直しです。
日にち | 供給量 |
6月28日〜7月3日 | 262回分 |
7月5日〜10日 | 180回分 |
7月12日〜17日 | 150回分 |
7月19日〜24日 | 84回分 |
7月26日〜31日 | 72回分 |
8月2日〜7日 | 60回分 |
この供給量では計画的なワクチン接種を行うことは困難です。
今後のワクチン接種の問題点
- ワクチン接種に余裕が必要になる
- ワクチンの供給量が一定になる
- まだ、どれだけワクチンが来るかが分からない
ワクチン接種に余裕が必要
今回のワクチンの配給量が減ったことにより問題になったのが、2回目の接種の余裕があるかどうか?突然、ワクチンの配給が滞るとどうしても起こってしまう問題と思います。そのため、新たにワクチンの接種をする場合は、ある程度2回目の接種量を残しながら、行う必要があり、最終的に接種できる人数を減らさざるをえないということになります。
ワクチンの供給量が一定に
いままで、その都度ごとに必要な量を1週間ごとに請求していたのですが、今後は一週間ごとの供給量が一定になるということです。当院でもできるだけ可能な限りで要求を行っていますが、まだ量が決まっていないため、確実な予定を立てての接種計画が立てれていない状況です。配給される量が決まれば、もう少し長期の予約などができるようになりそうです。
ワクチンの配送もお盆休みに
8月9日〜14日はお盆休みのため配送がないそうです、ワクチンも無くなっているのだと思います。
すこし余裕が出た分は、7月初旬からの予約をされていた方の接種に
Twitterでも書いていますが、少しずつ予約されていた方を対象に新規のワクチン接種を再開しています。今後供給量が一定になってくれば、ある程度見通しをもって予約ができるようになるのではないかと期待しています。
現在、7月12日の週に予約をされていた方の再予約を進めていますが、ワクチンの供給が徐々に減っており、先の見通しが立てれないので、どんどん再予約が進んでいくわけでは無いと思います。
ワクチン接種による影響
ある程度の方のワクチン接種を進めて参りましたが、アナフィラキシーショックと呼べるような問題は起こっていません。ただ、2回目の接種後体調を崩される方がごく少数おられる印象です。
副反応への用意
当院では、一通り副反応への対応ができるように用意はできております。
ポイント
- 酸素投与
- アンビューバック
- ステロイド投与
- 挿管を行うための挿管セット
基本的に、アナフィラキシーショックで問題となってくるのが、急激な呼吸状態の悪化です。副反応はできれば起きて欲しくはないですが、それに対する準備も必要です。
ワクチンで抗体はできてくるの?
週に1回採血をして、抗体キットでの新型コロナウイルスに対する抗体ができているかどうかのチェックを行っています。
抗体がしっかりできるまで、4週間ぐらいかかります
[st-postgroup id=”9140″ rank=”0″ type=”” slide=”off” slides_to_show=”3,3,2″ slide_date=”on” slide_more=”ReadMore” slide_center=”off” fullsize_type=””]ワクチン接種でできた抗体価を測ることができます
いままでは、抗体があるかないかを見ているだけでしたが、現在は、ワクチン接種によりできた抗体の量がどれだけかをチェック出来るようになりました
ワクチンを接種した方は、どれぐらいの抗体がついているのかを調べると、さらに抗体への理解が進むと思います。
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