抗原検査とPCR検査
2021年7月から新型コロナウイルスのPCR検査が可能に
PCR検査を導入してから早くも1ヶ月が経ちました。当院で新型コロナウイルスの感染が疑われてこの1ヶ月でPCR検査を行ったのは、合計22件(自費のものは除きます)。そのうち陽性の方が1名おられました。
今後は増えることに
2021年8月1日現在、大阪でも感染者の報告が増えてきており、徐々に陽性になる方が増えていくものと考えます。当院では、新型コロナウイルス感染症が疑われる方は、通常診療と時間帯を分けて診察を行っていますので、PCR検査を受けたい場合は、必ずご連絡を頂ければと思います。
抗原検査とPCR検査
新型コロナウイルスに感染しているかどうかを検査する方法として、新型コロナウイルスの抗原検査とPCR検査があります。両検査ともに特徴があり、私たちが検査を進めていく上で、その長所・短所をうまく組み合わせながら、診断をおこなっているのが現状です。
それぞれの特徴について
抗原定性 | 抗原定量 | PCR | |
調べるもの | ウィルスのタンパク質(抗原) | ウィルスのタンパク質(抗原) | ウィルスの遺伝子配列 |
精度 | 一定以上のウィルス量が必要 | 定性より少ないウィルス量で検出 | より少ないウィルス量で検出 |
時間 | 30分ぐらい | 30分(検査機関) | 2時間程度 |
検査費用 | 数千円(医療機関による) | 数千円(医療機関による) | 保険の場合は無料です |
[st-mybox title=”ポイント” fontawesome=”fa-check-circle” color=”#FFD54F” bordercolor=”#FFD54F” bgcolor=”#FFFDE7″ borderwidth=”2″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” fontsize=”” myclass=”st-mybox-class” margin=”25px 0 25px 0″]
- PCR検査は、ウィルスの遺伝子配列を調べる
- 抗原検査は比較的費用がかからないものの、PCR検査と併用することが望ましい場合がある
- PCR検査は、遺伝子検査のため、時間と費用がかかる(保険診療だと検査費用自体の負担はありません)
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定量と定性
簡単に言いますと、簡易キットを用いておこなっている検査は定性検査になります。定性検査ですと、普通に唾液や咽頭ぬぐい液を採取して、インフルエンザキットみたいなキットで判定をすることができます。
なぜ?PCR検査なのですか?
最近では、抗原検査のキットも優秀になってきていますが、上の表の様にPCR検査の方がより精密に結果を出すことができます。また、定性の抗原検査が陰性もしくは陽性であっても、最終的にPCR検査を併用する場合が多いため、当院では大阪府の補助もあり、PCR検査の装置導入することにしました。
[st-kaiwa1]現在のところ、遺伝子検査ですが、どの株なのかは分からないということです。[/st-kaiwa1]
症状がある場合、保険診療でPCR検査をおこないます
実費でPCR検査を受けようとすると大変費用がかかります。新型コロナウイルスについては、他の感染症と同じく検査の保険適応が認められているため、症状があって検査をされる場合は、保険の適応となります。
[st-mybox title=”必要な費用” fontawesome=”fa-exclamation-circle” color=”#ef5350″ bordercolor=”#ef9a9a” bgcolor=”#ffebee” borderwidth=”2″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” fontsize=”” myclass=”st-mybox-class” margin=”25px 0 25px 0″]
- 初診料(もしくは再診料)
- 新型コロナウイルス感染症トリアージ
- 薬の処方など
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PCR検査と判断料が新型コロナウィルスの感染が疑われる場合は、公費負担となり窓口での費用がかからなくなります。
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PCR検査までの流れ
[st-step step_no=”1″]症状の確認[/st-step]
[st-square-checkbox bgcolor=”” bordercolor=”” fontweight=”” borderwidth=”3″]
- 発熱、咳嗽、喀痰などの風邪症状があり、コロナウィルス感染症か心配
- コロナウィルス感染症の方が近くにいて、自分も感冒症状が出てきた
[/st-square-checkbox]
[st-mybox title=”注意ポイント” fontawesome=”fa-exclamation-circle” color=”#ef5350″ bordercolor=”#ef9a9a” bgcolor=”#ffebee” borderwidth=”2″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” fontsize=”” myclass=”st-mybox-class” margin=”25px 0 25px 0″]
検査の対象は、症状がある方が対象になります。
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[st-step step_no=”2”]当院への連絡[/st-step]
必ずお電話をいただきたいと思います。通常診療中は動線を分けることが困難ですので、、
[st-step step_no=”3”]当院を受診[/st-step]
当院より折り返し時間帯の連絡を差し上げますので、時間通りに受診をして頂ければと思います。
検査を受けるにあたってのQ&A
[st-kaiwa6]普通に診察に行っても大丈夫ですか?[/st-kaiwa6]
[st-kaiwa1 r]事前にお電話を頂ければと思います。できるだけ動線を分けて診察を行って行きますので[/st-kaiwa1]
[st-kaiwa6]濃厚接触者ではないのですが検査(保険診療)を受けることができますか?[/st-kaiwa6]
[st-kaiwa1 r]何らかの疑わしい症状がある場合は保険診療で検査を受けることができますが、全く症状がない場合は自費での検査になりますので注意をしてください[/st-kaiwa1]
[st-kaiwa6]陰性証明書などの発行はできますか?[/st-kaiwa6]
[st-kaiwa1 r]診断書(費用がかかります)という形で陰性証明書発行することは可能です[/st-kaiwa1]
クリニック向け全自動PCR検査装置を導入
大阪府の補助もあり、当院もPCRの検査装置を導入することにいたしました。(すでに導入済みです)
[st-mybox title=”遺伝子解析装置 AutoAmpについて” fontawesome=”fa-file-text-o” color=”#757575″ bordercolor=”” bgcolor=”#fafafa” borderwidth=”0″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” fontsize=”” myclass=”st-mybox-class” margin=”25px 0 25px 0″]
当院で導入しましたPCR装置は、島津製作所の装置になります。
- 4検体を同時に測定
- 場所を取らないコンパクト設計
- 検査結果が2時間でわかります
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[st-kaiwa1]会社にお勤めの方で、症状があり早急に検査結果を知りたい場合などに利用できるかと思います。[/st-kaiwa1]
唾液を用いた検査
咽頭ぬぐい液だとすこし採取する側も抵抗がありますので、より簡単に唾液を用いて検査を行えるようになっています。
検査の時間帯
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | |
8:30〜9:00 | / | ○ | / | ○ | / | ○ |
12:30〜13:00 | ○ | / | ○ | / | ○ | / |
届け出た時間帯は上の表のようにになっています。症状がある方はできるだけ、動線を分けていきたいので、診察時間外に診察・検査を行って行く予定にしています。ただ、なかなか表の様にならないのも分かっていますので、一度、お電話を頂ければと思います
検査の結果
結果は2時間ぐらいで判定することができるようになります。ただ、診療が終了してから検査をする場合などは、すでに診療が終わっている都合もあり、結果が翌日になることもありますのであらかじめご了承ください。
検査結果をお知らせするときには、必ず診察が必要です。抗体検査のようにメールでお知らせをするということも行っておりませんのであらかじめご了承ください。
陽性になったら
当院からは、新型コロナウイルス発生届を保健所に提出します。陽性がわかった患者様は、自宅待機をして頂き保健所からの指示に従って頂くかたちとなります。