コロナウィルスのワクチン接種は終了しました

3回目のワクチン接種について

オミクロン株の出現により、今後、新型コロナウィルスの第6波が来るのではないかと、不安になっている方も多いと思います。当院でも「発熱外来」を行っている以上、自分自身を含めてスタッフの感染が起きれば大変な状況になると考えており、早急に3回目の接種を受けたいと考えております。

クーポンがやってきた

3回目接種の案内
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ようやく3回目接種のクーポンがやってきました。

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あ、ちょっと気づきました

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1回目、2回目の接種については、医療従事者はある程度、決められた医療機関に予約をいれて接種を受けていたのですが、、、3回目ってどうするんだろう?

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これをあんまり考えていませんでした、、、、で、訊いてみると、自分ところで接種することができる様子、、、、

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ワクチンの注文を先にしておかないといけないじゃないか、、、、、トホホですね。ということで、スタッフが接種できるようにワクチンを注文しました。

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オミクロンが、、、

1月5日〜8日までのPCR検査の実施数

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デルタ株全盛期程ではないですが、徐々に検査を希望される方が増えてきています。(一部に陽性の方もおられます)

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ワクチンは間に合わない、、、、

オミクロンの感染力が強すぎます(いろいろなニュースで言っていますが、、、)。デルタの3倍とか、、、できたら既存の感染症と比較してもらえたらうれしいし、感覚的に分かりやすいとは思いますが、、、

ワクチンは十分にあるの?

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さて、問題のワクチンの供給量ですが、、、、

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1月17日〜2月21日の間の供給量(4週間分)、、、ファイザー社製

204回分

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ん?何かの間違いでは、、、、いえ、間違いではありません。クーポンは配られますが、ワクチンはありません。

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当院で接種された方

接種週(1回目接種)接種人数
5月24日〜29日138人
5月31日〜6月5日150人
6月7日〜6月12日174人
6月14日〜6月19日258人
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明らかに、接種された人数よりも供給量が少ない状況です。なかなかタイムリーに供給が来るわけではありません。

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720人に対して204人分のワクチンしか供給されないのか!

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みなさん、冷静に考えましょう。オミクロン株の感染のスピードを考えますと、3回目のワクチン接種は間に合いません、、、、

オミクロン株の流行が終わる頃に、3回目のワクチン接種が本格化しますので、、、

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足らないワクチンをどう分配していくのか?

去年から、ワクチン接種を進めていますが、需要と供給のミスマッチに苦労しております。1年を経てなお同様の悩みを抱えないといけないのはつらいことですが、オミクロン株の流行の速度が速すぎるので(主にその感染力によりますが、、、)、あまり焦らずに、3回目のワクチン接種はぼちぼち考えていただければと思います。

抗体価は大変少ない状況に

当院では、コロナウィルスの抗体検査を行っていますが、だいたい、6ヶ月が経過していますと、一部の方を除いて大多数の方は、抗体価がかなり減っている状況になっています。

抗体価の変化

下の表は、6月8日に接種完了後の抗体価の推移です。

2021年6月28日2021年8月28日
抗体価(AU/ml)61562300
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抗体価の現象は一気に進んでいるため、最後の測定から4ヶ月ほど経っていますが、今の状況を知るのが怖いぐらいに抗体価は減少しているものと予想します。

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オミクロン株の感染力が心配

報道などで見る限り、オミクロン株は以前のデルタ株よりも感染力が高いと言われています。ワクチン接種を行っているため、重症化することは比較的少ないのかもしれませんが、あまり感染力が高いと、軽症であってもスタッフに感染が起こり、それが広がって通常業務の遂行に支障を来す可能性も出てきます。

クリーンパーティションを導入

診察室や発熱外来の待機場所にクリーンパーティションの導入をおこなっています。現状、追加で行える感染予防はこれぐらいじゃないかなと考えています。

クリーンパーティション
クリーンパーティション

結構、表面積の大きい機械になっていますが、薄型であるので意外に場所を取りません。診察しているときに僕の背中からクリーンな空気が患者様の方向に流れていきます。

当院のPCR検査で検出は可能

複数の変異が見つかっているオミクロン株ですが、当院で採用しているPCR検査機器では、オミクロン株を含め、既知の新型コロナウィルスの判定を行うことができます。

オミクロン株かどうかの判定はゲノム解析が必要なため、新型コロナウィルスに感染しているかどうかの判断のみになります。

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変異が強くなりますと、既存のPCR検査、抗原キットでも検出されない場合があります。使用する検査キットなどがオミクロン株に対応しているかどうか?必ず確認をしましょう。

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内服薬の導入が待たれます。

メルク社製の治療薬が認められる見通し。ですので、もう少ししますとインフルエンザと同様に、一般のクリニックで、診察→治療までが完了できるようになるのではないかと期待しています。

オミクロン株はもうすぐそこに来ています

今までのデルタ株などでは、発熱が1つの特徴になっていましたが、オミクロン株になってからは、喉の痛み、咳などの症状の方でも、感染をされている方がおられます。

普通の風邪症状なので、普通に外来に来られます。もう症状で区別をすることは難しくなってきています。

オミクロン株に自分が感染しているなんて思わない方が大多数になってくると思います。症状が出てもすぐに改善する方も多いため、普通の生活をすることができます。

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熱がなければ、わざわざ発熱外来には来ませんし、オミクロン株に感染しているかもしれないと思うことすらないと思います。

ワクチン接種も感染のスピードには間に合いませんので、今まで通りの感染予防で乗り切るしかないと思います。

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この記事を書いた人

奈良県立医科大学卒業
2001年 奈良県立医科大学 第2内科学教室
(現在、呼吸器・アレルギー・血液内科及び感染症センター)
2007年 岸和田盈進会病院(岸和田リハビリテーション病院)にて喀血の治療に携わる
2015年 医療法人 慈光会 中谷医院