10月15日からインフルエンザワクチン接種を開始します

新型コロナウィルスワクチン接種と副反応

新型コロナウイルスワクチン接種と副反応

当院では、ファイザー社製ワクチンを使用したワクチン接種を行っています。現在のところ、アナフィラキシーショックといった急激なアレルギー反応は起こらず、接種後15分の経過観察中に調子がわるくなった方も見られません。しかしながら、全く問題がないというわけでもありませんので、途中経過ではありますが、当院で経験した副反応について報告をしたいと思います。
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1回目の接種での副反応

当院での新型コロナウイルスの予防接種を開始しまして、6月26日の時点で1回目の接種を718回行っております。1回目の接種につきましては、2回目の接種時に1回目の接種の時の副反応については、口頭ではありますが質問をすることができますので、得られた回答に基づいてまとめていきたいと思います。年代としては64歳以上の方を中心に接種しておりますので、比較的高齢の方が対象になります。

 

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  1. とくに何もありませんでした
  2. 腫れ
  3. 痛み
  4. 全身倦怠感

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大阪市の年齢制限もあり、64歳以上の方を対象にワクチン接種を行っていると考えて頂ければと思います。質問させて頂いた時に返ってくる回答は「とくに何もありませんでした」ということが大多数で、あとは注射をしたところの痛み、腫れを訴える方が多い印象です。発熱された方はほとんどみられませんでした。

[st-kaiwa1]今後、接種年齢が若くなってきますと、多少接種後の反応で、発熱などの症状を訴える方が多くなっていくことも予想されます。男女比では、明らかに女性の方が副反応の出現が多い印象です。[/st-kaiwa1]

2回目の接種での副反応

2日目の接種については、主に当院のかかりつけの患者様への口頭での質問、また、それ以外に体調を崩された場合の電話連絡、受診などをもとに結果をまとめています。

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  1. 発熱
  2. 全身倦怠感(体調不良)
  3. 嘔吐

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2回目の接種は、6月26日の時点で288人の方が終了されています。年齢は80歳以上が220人、70歳〜80歳が68人。年齢制限があったため、比較的高齢の方が対象になっております。副反応につきましては、年齢が若く、女性の場合にでやすい傾向があるようですが、高齢であっても以下の様に、症状が強くでられ方もおられますので、接種後3日間程の間は注意深く経過観察が必要と考えます。

少し症状が目立った副反応

経過を見ていますと、比較的症状が強く出られる方がおられます。以下の様に強い症状が出現した場合は、再度当院へ受診していただき適切に対処して参りますのでご安心頂ければと思います。

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  • 嘔吐を繰り返した例
  • 全身倦怠感が強かった例

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[st-kaiwa1]いずれの方も命に関わるような状態には至っていません。点滴加療などで症状は改善しております。今のところ、ワクチン接種が原因で入院が必要なほど状態が悪化した方は当院ではおられません。[/st-kaiwa1]

 

2回接種が必要?

副反応が出て、2回目の接種が困難になる場合が今後あると考えます。先日、当院ではないのですが、1回目接種後の副反応が強く2回目の接種を見送られている方がおられ、希望にて当院での抗体量のチェックを行いました。

結果としましては、ウィルスを半減させる為に必要な抗体量が、1回の接種では得られていませんでした。

[st-kaiwa1]このことが、必ずしも1回の接種が不十分であるということを示している訳ではないと思いますが、必要な抗体量を確保するためには2回の接種が必要ということを示唆していると考えます。[/st-kaiwa1]

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[st-kaiwa1]ちょっと忙しくて、自分自身の抗体量のチェックができていませんが、近々採血で経時的にチェックを行って行く予定です。[/st-kaiwa1]

当院のワクチンの接種状況

全速力でワクチン接種を勧めていますが、かかりつけの患者様の2回目接種が終了するのはどうしても、7月下旬になってしまいます。年代別のワクチン接種という大阪市の規定がある程度仕方がない部分はあります。

年代 1回目 2回目
85歳以上 100% 100%
80〜84歳 99% 100%
75〜79歳 98% 7月初旬に100%
70〜74歳 7月中旬に100%
65〜69歳 7月下旬に100%

[st-kaiwa1]中には希望されない方もおられるため、そういう方には特に強くは勧めずに経過を見てもらっています。[/st-kaiwa1]

より安全なクリニックに

かかりつけの患者様の接種率が上がりますと、クリニック内で感染するようなことがより起こりにくくなり、より安心して受診をしていただける環境ができていくと考えています。

 

 

この記事を書いた人

奈良県立医科大学卒業
2001年 奈良県立医科大学 第2内科学教室
(現在、呼吸器・アレルギー・血液内科及び感染症センター)
2007年 岸和田盈進会病院(岸和田リハビリテーション病院)にて喀血の治療に携わる
2015年 医療法人 慈光会 中谷医院