コロナウィルスのワクチン接種は終了しました

新型コロナウイルスとインフルエンザ

今年のインフルエンザの流行状況

インフルエンザ流行

灰色のグラフが昨年のインフルエンザの報告件数、オレンジのグラフが今年です。今年度は、ほぼインフルエンザの報告がないと言っても過言ではない状況です。

[st-kaiwa6]実際診察をしていて、インフルエンザを疑うような高熱の患者様はおられますか?[/st-kaiwa6]

[st-kaiwa1 r]今年の場合、「高熱」=「新型コロナウイルス感染症の疑い」という形で、まずは保健所に連絡して頂くようにしています。その後、当院を受診される方もおられますが、例年と比較して、感染症そのものが減少している印象があります。[/st-kaiwa1]

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数年間のインフルエンザの検査と今年との比較

年度 件数
2017年10月〜2018年3月 348
2018年10月〜2019年3月 279
2019年10月〜2020年3月 224
2020年10月〜2020年1月(現在) 0

その年のインフルエンザの流行によって増減はありますが、上の表のように、発熱、感冒症状を主訴として来院されて、その後インフルエンザの簡易検査を行っている症例が、例年3桁ぐらいの数おられます。

[st-mybox title=”インフルエンザの検査ができない事情” fontawesome=”fa-check-circle” color=”#FFD54F” bordercolor=”#FFD54F” bgcolor=”#FFFDE7″ borderwidth=”2″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” fontsize=”” myclass=”st-mybox-class” margin=”25px 0 25px 0″]

インフルエンザの検査を受けられたことがある方は、「鼻から綿棒を入れられた」ことがあると思います。新型コロナウイルス感染症のPCR検査は唾液で行うのに対し、インフルエンザ検査の方が飛沫のリスクが高くなるため、ほぼ検査をしない状況となっています。

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[st-cmemo myclass=”st-text-guide st-text-guide-attention” fontawesome=”fa-exclamation-circle” iconcolor=”#ef5350″ bgcolor=”#ffebee” color=”#000000″ bordercolor=”#ffcdd2″ borderwidth=”” iconsize=””]「検査をしないから陽性の報告も少ない」という一因はあると思います。[/st-cmemo]

手洗い・マスクでインフルエンザが激減

去年の2月ぐらいから、新型コロナウイルス感染症に対してのマスクエチケットが始まりました。約1年が経過して、マスク自体が、外出するときには必需品となってきています。そして、このインフルエンザの感染状況を見ていますと、そのマスク着用がインフルエンザウィルスに対して絶大であることがわかります。

[st-mybox title=”新型コロナウイルス感染症は感染力が強い” fontawesome=”fa-exclamation-circle” color=”#ef5350″ bordercolor=”#ef9a9a” bgcolor=”#ffebee” borderwidth=”2″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” fontsize=”” myclass=”st-mybox-class” margin=”25px 0 25px 0″]

インフルエンザの感染状況と新型コロナウイルス感染症の感染状況を考えますと、これだけマスクや手洗いなどの感染予防を行っても、感染が広がっていくため、新型コロナウイルス感染症の方が、インフルエンザよりも感染力が強いと思われます。

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院内では新たにオゾンを用いた空気清浄機を導入

空気清浄機

以前から、オゾンを用いた空気清浄機を設置していたのですが、さらに院内の空気中のウィルスを不活化しようと空気清浄機能付きオゾンエア消臭・除菌機 DeCleanを導入しました。

オゾンの有効性につきましては、奈良県立医科大学が新型コロナウイルスに対するオゾンの有効性を発表するなど、新型コロナウイルスに対しての効果が実証されています。

インフルエンザワクチンの効果は?

昨年末、65歳以上の高齢者は負担がないということもあり、当院でも例年の1.8倍ぐらいのインフルエンザワクチンの接種を行いました。今回のインフルエンザの流行の低下とワクチン接種の相関関係はなんとも言えませんが、マスクによる予防効果ほどではないのではないかと思います。

 

 

 

 

 

 

この記事を書いた人

奈良県立医科大学卒業
2001年 奈良県立医科大学 第2内科学教室
(現在、呼吸器・アレルギー・血液内科及び感染症センター)
2007年 岸和田盈進会病院(岸和田リハビリテーション病院)にて喀血の治療に携わる
2015年 医療法人 慈光会 中谷医院