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便潜血検査と大腸癌

大腸カメラ

日本における大腸癌の死亡者数は、男性が3番目、女性は1番

大腸癌の検査として行われているのが、便潜血検査

人間ドックや40歳以上の検診などで行われる便潜血検査は、簡便で、大腸癌を検出するには非常に有効な検査です。

大阪市の大腸がん検診でも便潜血検査を行っています。

しかしながら、この検査には大きな課題があります。それは、便潜血が陽性となっても、精密検査を受けない人が多いということです。
病院、医院に行きまして、検診もしくは人間ドックなどで便潜血が陽性であることを伝えますと、次に勧められる検査は、大腸カメラということになりますが、この便潜血の簡便さと大腸カメラのしんどさの間の大きな差があり、それが検査受けない一因になっている可能性があります。

大腸カメラ(大腸内視鏡)検査と便潜血のオススメ度
日本 アメリカ
便潜血 A A
大腸カメラ(大腸内視鏡)検査 C A

日本と米国で比較しますと、大腸癌検診における便潜血検査のオススメ度は両国ともにA、一方、米国では、大腸カメラ検査がオススメ度Aであるのに対し、日本ではCになっています。

そのため、米国では、大腸カメラ(大腸内視鏡)を用いた大腸ガンの検査によって、大腸癌の罹患率、死亡率も減少傾向になっています。

大腸癌の罹患率の上昇の一つの原因は、高齢化。

高齢人口が増えるとともに日本の大腸癌の罹患率が上昇してきています。今後、さらなる高齢化が予想されるため、大腸癌の罹患率は増える可能性が十分にあります。

大腸癌の生涯罹患率

現在のところ(2015年)、男性 8.7%、女性 7.1% と推定されています。

ちなみに、当院での2017年の大腸内視鏡検査での大腸癌の検出率が約6%でした。

大腸カメラ2017年の大腸カメラ(大腸内視鏡)検査の実績

下血、血便、便潜血陽性の人は、大腸カメラ検査は必須

下血や血便の方は、必ず大腸カメラをして、その原因を詳しく調べる必要があります。また、便潜血検査陽性の方も、同様に大腸カメラの検査が必要なのですが、残念ながら、大腸カメラ(大腸内視鏡)検査を受けないことがよく見られれます。これは大きな問題で、一般の人からみれば、結構大腸カメラのハードルが高いものではあるのですが、便潜血検査の意味を考えますと、是非とも大腸カメラ検査を受けていただきたいものです。

便潜血検査の盲点
  • 便潜血検査の早期がんでの感度が低い(粘膜内癌 27.1%、粘膜下層浸潤癌 41.5%、進行癌 79.7%)
  • 大腸カメラと比較して、大腸ポリープ(腺腫)などはさらにわかりにくい。

便潜血検査陽性で大腸カメラを受けた時には、すでに進行癌であったという可能性が十分に考えられます。

 

 

予防には、大腸カメラ検査で定期的な大腸のチェックを

腺腫性ポリープの切除

大腸ポリープの中で腺腫性のポリープを内視鏡で摘除することにより、大腸癌の罹患率、死亡率が減少しています。

大腸カメラ(大腸内視鏡)検査は、大腸癌の発見、治療が目的の一つではありますが、本当に重要な大腸カメラ(大腸内視鏡)検査の意義は、この腺腫を見つけ、それを速やかに摘除することにあるといって、過言ではありません。

胃のポリープと異なり、大腸の腺腫性ポリープは大腸癌の前癌病変(癌になる前の状態)であるため、放置しておいていいものではなく、必ず摘除する必要性があります。また、定期的に検査を行うことにより、腺腫を小さい状態で外来で取り除くことができ、そうすることにより大腸癌を予防することができます。

コールドポリペクトミー

1cm未満の大腸ポリープに対しては、当院で日帰り手術で治療を行うことができます。

大腸カメラ大腸ポリープへの対応

便潜血と大腸カメラのコラボレーション

便潜血の検査は、簡便で大腸癌に対してある程度の感度のある非常に優れた検査です。しかしながら、便潜血が陰性だからと言って、絶対大丈夫というものでもない以上、大腸カメラ(大腸内視鏡)検査を便潜血陰性でも行うことが非常に重要であると考えます。腺腫性ポリープは、大腸カメラ(内視鏡)検査を行わないとなかなか検出できません。定期的に大腸カメラを行い、腺腫性ポリープを発見し早期に除去することが、大腸癌の予防に繋がっていくと考えます。

大腸カメラ大腸カメラ(大腸内視鏡)検査