実際の大腸内視鏡検査
大腸内視鏡検査に至るまで
きっかけ
- 40歳半ばになってきた
- 胃・大腸のチェックは必ず必要
- 消化器内科医からのアドバイス
- 大腸癌家系でもある
排便は毎日のことです。自分の便には内臓についてのいろいろな情報が含まれているので、毎日排便後は便をチェックしましょう
自覚症状
すごい自覚症状で苦しんでいるという印象はないのですが、かといって自覚症状が全くないわけでもない、下のような自覚症状が検査を行うきっかけになっていきました。
- 便が細くなってきている気がする
- 便秘と下痢を繰り返している
- ときどき腹痛を自覚することがある
基本的に、検査とは「案ずるより産むが易し」のことが多く、症状を気にしつづけるよりも検査した方がスッキリすることが多いと思います。
- 便潜血検査は選択肢には入らないのですか?
-
大腸癌健診などで用いられている簡便な検査ではありますが、自分自身のことになりますと、信頼性がひくいためまったく選択肢にはならず、大腸内視鏡検査のみが評価できる検査と考えています。
大腸内視鏡検査の流れ
基本的に血液をさらさらにする内服薬の服用がない場合は、検査日前日まで何も用意することはありません。
前日の食事は消化の良いもの、、、
最近は、患者様に専用の食事をご案内することが多くなっています。
折角の検査ですから、便が残っていたりして、十分な観察ができなかったりするとあとで後悔することもあると思いますので、、、
当院では、当日の下剤はモビプレップを用いています
モビプレップの服用の仕方については、看護師さんが事前にくわしく指導してくれます。当日服用に不安がある方は、当院に来られてから服用するという選択肢もあります。
検査が終わりますと、実際の画像を見ながら異常な部位の説明を受けます
実際の検査
検査の順番として、一番奥の盲腸まで内視鏡を挿入してから、内視鏡を引きながら観察を行って行きます。
挿入から盲腸に至るまで
挿入自体は、便よりも内視鏡の方が細いためスムーズにいきます。ただ、その後の盲腸に至る過程では、人によっては癒着などの影響により、腸が進展されたりして痛みが出る方もおられます。
盲腸から上行結腸・横行結腸の観察
ちょうど上行結腸〜横行結腸に至る部分で、内視鏡を反転させるため、まあまあな痛みを感じることがあります。そこぐらいでしょうか痛みを感じるところは
下行結腸〜直腸
特にこれと言ったしんどさはない印象でした。
個人的には胃カメラの方が苦手な印象です。
実際の内視鏡所見
被験者は私自身です。検査を受けたのが2019年なので、いつの間にか時間が経ってしまいました。
大腸憩室
大腸によくできる凹みです。この部分に便がたまって炎症を起こしてくると憩室炎と呼ばれる状況になります。
大腸ポリープ
この大腸ポリープを放置していますとその後場合によっては癌化してくることになります。
病理検査の結果
粘膜表層性に陰窩上皮の核の増生が著しい。均等核であり、悪性ではない。 Tubular adenoma
一応、悪性ではないのですが、腺腫(Tubular adenoma)は放置しておくと癌化する可能性もあるため、切除する必要があります。
ポリープが大きすぎると
大腸内視鏡検査にて大きなポリープが見つかりますと、切除が困難なため、大きな病院に紹介をさせて頂くことがあります。
そのようなことにならないためにも定期的な大腸のチェックが必要です。